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10年後のあなたの会社の為に

第9回目 広告をする?しない?

私は、大学時代広告研究会と言うサークルにいました。
その当時はオイルショックの時代で
「モーレツからビューティフル」「男は黙って・・・」「ゆっくり走ろう日本」など、
かなり有名な広告が出ていました。
そして、初めて「イメージ広告」と言われる物が出て、商品広告でなく企業広告がされるようになりました。

私は、広告の役割や効果について研究をしていました。
広告の事を語るとき、「物が不足しているときには余り広告を出さず、物が余っているときには広告が増える。」と学びました。
遠い懐かしい思い出です。

さて、広告を出す前に何のために「広告」を出すかと言う事をまず考えなければいけません。

  1. 自社の存在を知らせる
  2. 自社の情報を提供する
  3. 自社のイメージをあげる
  4. 見込み客を見つける
  1. は古くからある会社ではする必要が余りありません。
    新規店舗ゃ新装開店などのときに行います。
  2. この中には他社との違いを消費者に知らせる、という役割があります。
    例えば、新商品、新価格、新サービスなど。
  3. は、既に知名度が高く、規模の大きい会社がブランドイメージ作りや社員募集のために行います。
    墓石店には向きません。
  4. 広告の一番の目的ですが、どんな見込み客を望みますか。
    後で書きますが、このどんな見込み客を呼びたいかと言う事で、広告の内容も自社のイメージも変わってきます。

表題の「広告を出す,出さない」と言うところに戻ります。
広告を出すとすれば何が一番大切かということについて、考えてみましょう。

広告を出すには、当然費用が発生します。
この費用を契約した件数で割るか、金額で割るかですか、これによって費用対効果が出てきます。

100万円の広告費用で200万円の売上だった場合、売上に対して50%の広告効果ということが出来ます。
これでは「赤字」です。
この%が下がれば下がるほど利益につながり、「広告効果があった」と言えます。
この広告効果を分析しないと「どぶへ金を捨てる」結果になってしまいます。

1回の広告費用は決して安いものではありません。
先ほどの費用対効果をあげるためには、お客様に来ていただける広告が必要です。
では、貴方はどのような広告を見たときに行ってみたい、と思いますか?

  1. 楽しそうで行ってみたい(雰囲気)
  2. 見てみたいものがある(価格、商品)
  3. 何か貰える、いいことがある(メリット)

お墓の様な高額商品は広告だけで売れるような物ではありません。
足を運んできていただいたお客様に、自社の姿勢を知っていただき、「おもてなし」をして、自社に決定して頂けるように説明しなければなりません。 説明については前に書いています。

では、もし、貴方が広告を出すとしての注意点を述べましょう。

  1. 何を売りたいか。
    だから、どんなお客様に来ていただきたいかターゲットを絞る
  2. どの地域に出すか(自社の強い地域、弱い地域)
  3. どれだけの部数を出すか(何人を対象にするか)
  4. どんな内容にするか(レイアウト、色使い)

内容についても、印刷屋や広告代理店に任せてしまうのでなく、載せる写真や価格、レイアウトを考えてみて下さい。
広告を見る方の立場から、会社の方針や、考え方がわかるように、価格についても「どうしてこの価格なのか」がわかるように。
そして、在庫処分、大売出し、と言うような言葉は墓石にはふさわしくありません。
見た人が楽しく、わくわくするような広告を作ってください。

当然、広告のメインテーマとして「大義名分」が必要です。
例えば「開店」「新装開店」「新商品の発表」「新しい提案」などです。
お客様の心理として自分が動くための理由付けが必要です。
この理由付けが「大義名分」です。

そして、広告効果を分析してください。
どの地域からの来店、問い合わせが多いのか、どのような価格のものに反応したのか等。

しかし、広告を出す事が売上、利益の向上に即結びつく物でしょうか?
前に述べましたが、見込み客を見つけるために広告を出すわけですが、1回の広告でどれ位の件数の引き合い、来店を想定していますか。

今、世間では1万枚当たり1件の確立だと言われています。
そして、来店者の成約率は高いところで60%低いところでは30%です。
ということは、成約は1万5千枚に1件か3万枚に1件の確率です。
大体1件成約するのに10万から15万の広告費が必要です。
大都市になるとその倍が必要です。
とすると、利幅の少ない物を売っていては合いません。
広告の費用対効果を考えてみて下さい。

では、広告を出さないで見込み客をどうやって見つけるか、地域密着でいろいろな人と交流したり、既存顧客に紹介を頂いたり、お寺や仏壇店、葬儀屋さんなどから紹介を頂く事です。
現場工事によって現場での問い合わせや紹介を頂くのも一つの方法です。
いろいろな所から、紹介をいただけるシステムを作りましょう。

なお、ご不明な点がございましたらメールにてご連絡ください。
E-Mail:info@kujaku-mk.com