ここまでお客様(特に既存顧客)との信頼関係がいかに大切かと言う事を話してきました。 自分が高額商品を買った場合の事を考えてみましょう。
例えば、車を買った場合を考えて下さい。
使い始めると、車の使い方でわからないことがあった時など、クレームではないが、聞きたいことがあります。
こんなとき気軽に遊びにきたセールスの人と話しているうちに、「ここの使い方がわからないのだけど」と聞くと解決してくれます。
すると、セールスに対してそして、会社に対して何か安心感と信頼感を持ちますね。
貴方のお客様も同じです。
安心感、信頼感は短時間で持ってもらえるものではありません。
地道な取り組みが必要です。お客様に人脈になっていただく為にはあらゆる方法を考えなければいけません。
年に1度の年賀状だけで人脈になっていただけるはずはありません。
ほんの僅かでも日常的な接触こそ、人脈として自分の引き出しになっていくのです。
その為に「お客様と話す」事が大切になってきます。
「お話をして下さい」と言うと「時間が無い」「忙しい」と言う人がいますが、本当でしょうか。
1日のスケジュールが分刻みで動いているとか、1ヶ月先まで手帳が埋まっている、と言う人は殆どまれです。
時間は作り出すもので、自らがそうしようとしない限り生まれてくるものではありません。
「時間がない」とか「忙しい、忙しい」といつも言っている人は、「自分は能力がありません」といっているように聞こえるのは私だけでしょうか。
こういう人は、チャンスを手にする事はありませんし、良い話が来る事もありません。時間を作り、お客様と接しお話する事により、お店の姿勢や、貴方の人間性をわかって頂くことが、紹介につながるからです。
しかし、お客様の所へ行って何を話せばいいのかわからない人もいます。
当然、亡くなった人がいる場合には、その人の生前のことをお聞きする事が供養にもなります。
お話する内容を考えることは、貴方を磨く第一歩です。
自分を磨き、第一級の人たちともお話が出来るように心がけてください。
自分の教養を高める為に「本」を読んで下さい。
大体、月に3冊は最低でも読んで下さい。
雑誌はだめですが、文庫でも、ビジネス書でも、文芸物でもかまいません。
新聞も出来れば全国紙を読んで下さい。
そして、話題の映画も見てください。
本物を見る眼を養い、本物の人になりましょう。
そうすれば、貴方が本物の人を求めても、相手が拒否する事はありません。
「類は友(共)を呼ぶ」と言います。
自分の周りにどんな人がいるかで、貴方の器も、貴方の運命も変わって来ます。 一見ではわかりにくいのですが、世の中には、いろいろな経験をされて、素晴らしい考え方をされている人たちが沢山います。 そう言う人たちと知り合って、自分の人脈にするには、自分もその人たちの人脈に値する器にならなければいけません。 独り善がりの解釈はかえってヤブヘビです。 素直な気持ちを持って、いろいろな人達から、知識を頂き、かわいがっていただきましょう。
お客様と話すことには3つのプラスがあります。
まず、お客様のお話(意見・要望)を聞けること、次に自分を磨ける事、そしてプラスアルファとして紹介をいただける可能性がある事です。
最初からプラスアルファを目的に接すると、相手は気づきます。
ここは、ぐっとこらえて、お話を聞くことに徹して下さい。
この時に客様の不満(クレームではないが心にわだかまっている物)を聞く事が出来ます。
ここで聞いて、手を打てばクレームになる前に処理できますし、お客様の信頼も増します。
かしこまって話をしに行くのではなく、気軽に「ちょっと寄りました」と言うスタンスでお客様と接する事が出来るようになったら、貴方は一流の営業マンで、一流の店のオーナーです。 常に自分を磨き、教養を高め、人格の高い人になってください。 そうすれば、自分自身がブランドになり、貴方に会いたい人が増えてくれば、紹介もどんどん増えていくに違いありません。 「来てくれて有難う」と言われるように人になりたいものです。
この回で、貴方の目指す人間像がイメージできたと思います。 自分のイメージどおりの人を目指して頑張ってください。
なお、ご不明な点がございましたらメールにてご連絡ください。
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